双子を連れてお散歩に行くとなると何もかも大変なのですが、特に1番ストレスがたまるのは、これでもかと言うくらい声をかけられることです。
声をかけられた時の私の気持ちを、双子の月齢ごとにご紹介します。
生後すぐ〜ねんね期
毎日24時間ずっと授乳が続き、場合によっては夜間は「30分×3回=合計1時間半」しか寝ていない日が何日も続くことだってある時期です。上の子(単胎)が生まれた時は、何をしていてもこの上なく幸せで愛おしかったのですが、双子が産まれてからは、一度も幸せを感じる暇なんてありません。
ベルトコンベアーを流れてくるお弁当箱にひたすら具材を投入するライン作業のように、ただただミルクとオムツを永遠と投入し続けるだけです。
ママは眠すぎてヘトヘトな中、赤ちゃんのために頑張って貴重な時間を使ってお散歩に出掛けます。
お散歩の準備をするだけでも一苦労です。
2人分のオムツを替えて、2人分のミルクを準備して、2人分の着替えも準備して、、と準備している最中に2人が泣き始めたりして、ちっとも準備が進みません。
ベビーカーでやっと2人とも寝てくれた時なんて、ガッツポーズをしたくなります。
そんな中、偶然隣をパトカーが通ってサイレン音で赤ちゃんが起きようもんなら、この世の終わりかと思うくらいお先真っ暗になります。
市民のために働いてくれているパトカーには申し訳ないですが、それくらい双子のママは限界ギリギリの日々を送っています。
さて、ここからが本題です。
このような状況の中で、毎日毎日散歩に出る度に20人くらいに声をかけられます。
かけられるセリフは毎回同じです。
私「両方女の子です。上の子のお下がりを着せてるから青色の服なんです。」
通行人「あ、、、可愛いわねー!二卵性?」
私「いえ、一卵性です。」
通行人「双子ってことは不妊治療したの?」
私「いえ、自然妊娠です。」
通行人「ふーん。お兄ちゃんも、一気に2人も妹ができて大変ねぇ。頑張りや!わっはっはっ。」
※その声で双子が起きて泣き喚く
通行人「あら、泣いたね。じゃあさようなら〜」
この後、残された私にどんな運命が待ち受けているか想像つきますか?
そう、泣き喚く2人の赤ちゃんを交互に抱っこし続けなければなりません。
片方がうるさく泣いているので、もう片方も泣き止みません。
2人でエンドレスに泣き続けます。
これが毎日20回ずつ続きます。
ただでさえ忙しいのに、ちっとも目的地にたどり着けません。
私がどんな気持ちだったかは、、お察しください。
寝返り期〜ハイハイ期
この時期も、まだママの睡眠不足は続きます。でも寝返りしてそっくりな顔が2つ可愛く並んでいるのを見ると、ほんの少しだけ喜びを感じ始めます。
(まだ幸せを感じる余裕はありません)
ねんね期は、オムツが前後逆だろうが服のボタンがズレていようが、もはやそんなことをイチイチ気にしている暇はありませんでしたが、この頃になると、双子コーディネートを楽しむ余裕が出てきます。
お揃いの服を着てお散歩に出ると、今まで以上に人気者です。
お揃いのぬいぐるみを握っているだけでもみんなキャーキャー言ってベビーカーを覗いてくれます。
相変わらず1日20人に声をかけられますが、それでもこの街のアイドルになり、双子を育てていることがだんだん誇らしくなってきます。
あんよ期〜
ママの双子コーディネートスキルはどんどん上がっていきます。お揃いの服を着て、お揃いのリュックを背負って、リュックからはお揃いのぬいぐるみが顔を出して、2人で仲良くお喋りしながらそっくりな双子がヨチヨチ歩く、、、もうメロメロです。
ここに来て、やっと声かけ人数がグッと減ります。
おそらく、この街の大概の人がもう声をかけ終わったのです。
そして、声をかけられるセリフも変わってきます。
「もう歩けるようになったのね!頑張ったわねぇ。」
「やっと楽になってきたでしょ?良かったわね!」
かつて一度声をかけてくれた人が、また声をかけてくれているのです。
ここに来て、やっと「この街の人たちは私を見守ってくれていたんだ」と気付きます。
今までせっかく声をかけてくれていたのに、冷たくあしらってごめんなさい。
イラっとしてごめんなさい。
2人揃ってイヤイヤ期も始まり、「全然楽になってないよー」と心の中では思いつつも、まるで我が子のように私の子の成長を喜んでくれることに感謝の気持ちでいっぱいになります。
双子が生まれてからしばらくは本当にしんどいです。
でも、街中のみんながあなたを応援してくれています。
毎日20人に声をかけられたらストレスが溜まると思いますが、このことを思い出しながらストレスをサラっと流してくださいね。
いつの日か、声をかけてくれる人が自分の実のお母さんのように見えてきますよ。
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