ベビーカーを選ぶ上で是非チェックしてほしい事項を、双子ベビーカー使用歴約3年の私がお伝えします。
1人用のベビーカー(コンビ メチャ軽ハンディオート4キャス)も元々持っているので、それと比較しながら解説していきます。
ベビーカーを買う前に想像してほしいこと
もうすぐ3歳の我が家の双子は、2人合わせて約30キロ。
まだまだベビーカーが大活躍中です。
5kg入りのお米の袋6袋をベビーカーに乗せるのを想像しながらベビーカーを選んでください。
「たくさん運動させたいから、歩けるようになったらベビーカーは使わないわ」と思っていましたが、早々に諦めました。
なぜなら、小さい双子を連れて公園まで歩いて行くなんて、難易度も危険度も高すぎるからです。
赤ちゃんが1人だけなら、もしお散歩中にグズれば抱っこして帰ればいいですが、双子となるとそうもいきません。
想像してください。
- 横断歩道のド真ん中で1人が立ち止まって泣き喚き、もう1人は交差点の中に走っていく
- もっと公園で遊びたいと2人ともグズって永遠に帰れない
- 1人は走るのが好きだけど、もう1人はゆっくり歩くタイプ
- 狭い歩道で2人が広がって歩いて他の人に迷惑をかける
- 2人とも手を繋ぎたがらない
- 雨の日に傘をささずにレインコートを着て、2人分の布団と鞄を担ぎながら、クズる双子と手を繋いで保育園へ登園
我が家の双子はこれ全てが当てはまります。
しかも毎日です。
双子の場合、成長スピードが完全に同じですので自転車の前と後ろに乗せることもできず、泣き喚く合計30キロの双子を抱きかかえて歩くこともできず、お布団を保育園に持っていく日に大雨が降ろうもんなら、この世の地獄かと思うくらい辛いです。
ライフスタイルにもよるとは思いますが、こんな事態が予想されるかたには、長い期間使える双子ベビーカーをオススメします。
チェックポイント6つ
段差を上りやすいかどうか
道には段差がいっぱいあります。
横断歩道を渡りきって歩道に入る時、ほんの少し段差がありますよね。
普通に生活していたら気づかないくらいの僅かな段差です。
その段差に、我が家の1人用ベビーカーは必ず前輪がつまずいて進めなくなります。
そのトラップを知らないおじいちゃんがベビーカーを操縦した時なんて、そのままひっくり返って前回りしてしまいました。
その原因はタイヤにあります。
タイヤが小さいと、そんな小さな段差にも毎回つまずいてしまいます。
現在日本で売っている、軽さがウリのベビーカーは大概タイヤが小さいですよね。
1人用ベビーカーならそれでもいいんです。
段差に差し掛かる前に前輪を持ち上げる労力さえいとわなければ、軽くて便利なベビーカーに満足できます。
でも2人用ベビーカーだと、双子が大きくなってくると重すぎて前輪を持ち上げるのがとても大変になります。
例えばこの写真を見てください。
右タイヤの部分がそれなりの段差になっています(先程述べた横断歩道後の段差よりも大きな段差です)。
しかも段差の手前の道は右側に少し傾いています。
そこを我が家の双子ベビーカーが通っている写真です。
ここをもし我が家の1人用ベビーカーに2歳児や3歳児を乗せて通った場合、まず手前の傾斜で流されてしまい、操縦者は右足と右手でかなり踏ん張らないと車道に落ちてしまいます。
そこをなんとか粘れたとしても、次は段差につまずくので前輪をよいしょと持ち上げる必要があります。
誤解のないように述べておきますが、私は我が家の1人用ベビーカーを大変気に入っています。
こんなに段差や傾斜に弱くても、それを上回るメリット(たたみやすさ、軽さなど)があるからです。
しかし、これと同じ小ささのタイヤで双子ベビーカーとなると、もっと傾斜や段差が辛くなります。
写真に写っている我が家の双子ベビーカーはかなりタイヤが大きいので、赤ちゃんが小さかった頃は、このくらいの段差なら前輪を持ち上げる必要もなくスイスイ通れました。
さすがに2歳半あたりからは前輪を持ち上げるのが大変になってきましたが、なんとかギリギリ乗り越えることができます。
(傾斜していなければ、この程度の段差ならもっと楽に通れます)
軽く押せるかどうか
赤ちゃんが重たくなってもベビーカーがスイスイ進めるかどうかも重要です。
購入したばかりの頃は使いやすいと思っていたけれど、子供が重たくなってくると使いにくくなってしまうベビーカーもあります。
私の双子ママ友は、2歳後半あたりから双子ベビーカーを押すのが重たくなって全く使わなくなってしまったそうです。
ちなみにそのママさんは、結局1人用ベビーカーに1人を乗せて、もう1人は抱っこ紐で頑張っていました。
「そんなの双子じゃなくても、2人兄弟ならみんなやってることじゃん」と思うかもしれませんが、重さが全然違います。
兄弟なら、重たいお兄ちゃんをベビーカーに乗せて、軽い弟を抱っこできますが、双子の場合はどちらも重たいんです。
そこで重要になってくるのが、エアチューブタイヤです。
エアチューブタイヤとは、自転車のようにチューブの中に空気を入れて使うタイヤです。
そう、自転車と同じようにパンクもするし、空気も度々抜けます。
サボらずに空気を定期的に入れないと、パンクします。
(空気をちゃんとサボらずに入れている時は、私はパンクしたことはありません)
それでも私はエアチューブタイヤをオススメします。
悪路でも振動がほとんどない
パンクした自転車を思い浮かべてみてください。
全力で漕がないと進みませんよね。
それに、アスファルトにある無数の凹凸による振動で脳震とうを起こしそうになりますよね。
我が家の1人用ベビーカー、つまり、エアチューブではない普通のプラスチックタイヤは、まさにパンクした自転車のような感じです。
タイルで柄が描かれているオシャレな道路なんて、タイルの全ての繋ぎ目でガタガタ揺れます。
赤ちゃんがベビーカーで座れるくらい大きくなればそれも気にならなくなるのですが、生まれたての繊細な脳をガタガタ揺らすのは可哀想です。
我が家の1人用ベビーカー(コンビ)には、エッグクッションと呼ばれる枕がついていますが、それでも頭がガタガタ揺れます(頭が揺れているだけで、もしかしたらエッグクッションのおかげで赤ちゃんの脳は守られているのかもしれませんが)。
一方、エアチューブタイヤを装備した我が家の双子ベビーカーは、もう快適快適!
アスファルトに無数の凹凸があることすら忘れてしまうスムーズな走行です。
横幅が狭いかどうか
双子ベビーカーを買う時に1番気になるのは、横幅ではないでしょうか。
いつも通る道やエレベーターのドアの幅をこっそり計っている光景は、双子妊婦あるあるです。
「おっ、ここのエレベーターのドアは幅75センチだ!じゃあ幅71センチのベビーカーなら買えるね!」という声が日本中の双子家庭から聞こえてきそうです。
でもちょっと待ってください。
猶予4センチだけでは結構大変です。
ゆっくり落ち着いて、まっすぐ入ってまっすぐ出るだけなら、それで大丈夫です。
エレベーターを出た途端、バックのままカーブしないといけない場所もあるし、他の人が待っていたら焦ってまっすぐ進めない時もあります。
自動車の車庫入れと同じです。
苦手な人にとっては、幅の狭い駐車場に駐車するのは結構大変ですよね。
我が家の双子ベビーカーは幅63センチですが、それでもエレベーターを待っている人がいて焦ると、ガンガンぶつけてしまいます。
私のような人は、とにかく1センチでも幅の狭い双子ベビーカーを選びましょう。
車庫入れの得意な人なら、ギリギリの幅でも大丈夫だと思います。
それから、赤ちゃんがベビーカーで寝てしまった時、布団まで移動させると起きてしまうので、私はベビーカーで寝かせたまま玄関に置いています。
幅63センチの双子ベビーカーなら、畳まずに我が家の玄関にギリギリ入ることができます。
そして、靴箱とベビーカーの僅かな隙間を通って私も家の中にギリギリ入れます(ビールっ腹の主人は通れません)。
ちなみに我が家は、最近よくあるタイプの普通のマンションです。
ベビーカー自体の重さ
我が家の双子ベビーカーは、とーーーっても重たいです。
約15kgあります。
これを毎日何回も折り畳んで、広げています。
車のトランクに積む時なんて、持ち上げきれなくて何度か車体にベビーカーをぶつけてしまいました。
結構ガタイの大きい私ですらこんなに辛いので、小柄な人にはもはや苦行でしかないと思います。
毎日この作業が本当にツラくて、このベビーカーを選んだことを後悔したことが何度もあります。
(赤ちゃんが重たくなってくると我が家のベビーカーはデメリットよりもメリットのほうが大きくなってくるので、今となっては重さに不満はありません)
折り畳んだ時の大きさ
1人用ベビーカー(コンビ メチャカルハンディオート4キャス)と、双子ベビーカー(マウンテンバギー デュエット)の折り畳んだ状態を比較してみました。
比較しやすいように、大人用の靴(男性用、女性用)も置いています。
意外と奥行きはほぼ同じですね。
それでもやっぱり横幅があるので、1人用ベビーカーよりも圧倒的に邪魔です。
純正の雨カバーがあるかどうか
意外と盲点なのが雨カバー。
1人用ベビーカーなら、わざわざ高い純正を買わなくても可愛い柄の雨カバーがたくさん市販されています。
しかし市販の双子ベビーカー用の雨カバーを見かけたことがありません。
我が家の双子ベビーカー用の純正雨カバーは、なんと一万円以上します。
双子ベビーカーによっては、もともと雨カバーがセットでついているものもありますよ。
赤ちゃん1人だけなら、雨の日は抱っこして傘をさせばどうにかなりますが、双子の場合、ダブル抱っこして傘をさすなんて自分が泣きそうになるので、雨でも出かける人なら雨カバーは必須です。
まとめ
以上のチェックポイント6つをまとめます。チェックポイント6つ!
エアチューブタイヤ
ベビーカーの幅
ベビーカーの重さ
折り畳んだ時のサイズ
純正雨カバー
残念ながら、この6つ全てが揃っているベビーカーはありません。
たとえば、タイヤが立派になれば、その分ベビーカー自体の重さが大きくなりますから。
我が家の双子ベビーカー(マウンテンバギー デュエット)は、「ベビーカーの重さ」以外は全て兼ね備えています。
みなさんのライフスタイルやご予算と相談しながら、どこを重視するか、どこを妥協するかを考えてみてください。
妥協した部分は、きっと購入後に不満を感じることでしょう。
それは1人用ベビーカーでも同じことです。
その不満よりもメリットのほうが上回るように、じっくり悩んで運命の双子ベビーカーに出会ってくださいね。
★☆この6つのチェックポイントを踏まえて、次回はオススメの双子ベビーカーの紹介や、マウンテンバギーデュエットの使用レビューを投稿する予定です。☆★
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